こんな方におすすめ
- 子どもから「脱毛したい」と言われ、どう返せばいいか分からなくなった親御さん
- 「まだ早いのでは」と感じながらも、その不安を言葉にできずにいる方
- 子どもの自己肯定感を下げずに、選択を支える方法を探している方
子どもから「脱毛したい」と言われた瞬間、親の頭の中には答えのない問いが一気に浮かびます。
反対した方がいいのか、尊重すべきなのか。
それとも、まだ何も言わず様子を見るべきなのか。
今の時代、脱毛は珍しいものではありません。情報も選択肢も揃っています。
それでも親の胸に残るのは、はっきりしない不安です。
この記事では、「早すぎる脱毛は良いのか悪いのか」という結論を出すことはしません。
そうではなく、なぜ親は不安になるのか、その感情の中身を整理することを目的とします。
親が不安になる本当の理由は「脱毛」ではなく「決断の早さ」
多くの親が感じている違和感は、脱毛そのものに対する拒否感ではありません。
本当に引っかかっているのは、判断を下すタイミングがあまりにも早く訪れていることです。
親世代にとって、脱毛は「成長が一段落してから考えるもの」でした。
思春期は悩みが多くても、それをすぐに解決できる手段は限られており、多くは時間とともに受け流すしかありませんでした。
しかし今の子どもたちは違います。
悩みが生まれた瞬間に、解決策が提示されます。
「気になるなら、取ればいい」
「嫌なら、変えればいい」
合理的で、効率的で、一見すると正しい選択のように見えます。
けれど親は、そのスピードに戸惑います。
まだ価値観が固まりきっていない時期。
身体も心も発展途中の段階。
その中で、「見た目」に関する判断を自分で下さなければならないこと自体が、重すぎるのではないか。
親の不安はそこから生まれます。
これは時代遅れの考えではありません。
長い時間をかけて成長を見てきたからこそ抱く、自然な感覚です。
親の本音は「後悔してほしくない」「傷ついてほしくない」
親が抱く不安を突き詰めていくと、行き着く先はとても単純です。
それは、「この子に後悔してほしくない」「これ以上、傷ついてほしくない」という気持ちです。
脱毛を望む理由の多くは、
・人の目が気になる
・からかわれた経験がある
・周囲と比べてしまう
親はそれを知っています。
だからこそ、不安になるのです。
脱毛をすれば、今の悩みは軽くなるかもしれません。
しかし、その選択が「自分は変えなければ受け入れられない」という意識につながらないか。
別の見た目の悩みを増やしてしまわないか。
親は、子どもがまだ経験していない未来まで想像してしまいます。
それは干渉ではなく、守ってきた時間があるからこそ生まれる想像力です。
本音を言えば、
脱毛をする・しないは、二次的な問題です。
一番怖いのは、
「自分のままでいてはいけない」と子どもが思い込んでしまうこと。
この感情こそが、親の不安の核心です。
「反対できない」時代に、親はどう向き合えばいいのか
現代の親が抱える大きな葛藤は、「やらせない」と言い切れないことです。
自己肯定感、多様性、自己決定。
これらは大切な価値観です。
しかし同時に、親が「反対する理由」を見失わせてもいます。
反対すれば、
・価値観の押し付けではないか
・子どもの気持ちを否定していないか
そんな不安が頭をよぎります。
さらに、SNSや学校での情報量は、親の想像を超えています。
「もうみんなやってる」
「今どき普通だよ」
この言葉に、親は簡単に反論できません。
結果として、親は決断する側ではなく、見守るしかない立場に置かれていきます。
では、親にできることは何もないのでしょうか。
そうではありません。
大切なのは、「許可を出す」「止める」という二択にしないことです。
親が果たせる役割は、
なぜ脱毛したいのかを一緒に整理することです。
・どんな場面で一番つらいのか
・それは脱毛で本当に解決するのか
・他の選択肢は考えたか
この対話そのものが、子どもにとっての安心になります。
まとめ
早すぎる脱毛に不安を感じる親の気持ちは、間違いではありません。
それは否定ではなく、愛情から生まれる迷いです。
脱毛をするかどうか以上に大切なのは、
その選択をどう共有し、どう支えるかです。
親は答えを出す存在でなくていい。
一緒に考え、揺れ、向き合う存在で十分です。
その姿勢こそが、
子どもにとって一番の「守られている感覚」になります。