カウンセリング

脱毛に“夢”を見ている人ほど、カウンセリングで判断を誤りやすい理由

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こんな方におすすめ

  • 脱毛に強い期待や理想を抱いている人
  • 過去に勢いで契約して後悔した経験がある人
  • 「今決めないと不安」と感じやすいタイプの人

脱毛のカウンセリングは、とても丁寧です。
悩みに耳を傾け、不安に共感し、
「どうなりたいか」を一緒に考えてくれます。

そのため、多くの人がこう感じます。

「ここなら安心できそう」
「ちゃんと私のことを考えてくれている」

この感覚自体は、決して間違いではありません。
むしろ、真剣に悩んでいるからこそ生まれる自然な感情です。

ただ、少し厳しい言い方をするなら、
脱毛に強い期待や夢を持っている人ほど、カウンセリングでは判断を誤りやすい
という現実があります。

それは、脱毛業界が悪いからでも、
カウンセラーがずるいからでもありません。

「変わりたい」という気持ちと、
「安心したい」という感情が重なったとき、
人は条件よりも感情で決断してしまうからです。

この記事では、
なぜ脱毛カウンセリングで冷静さを失いやすいのか、
その心理構造を整理しながら、
後悔しにくい考え方を共有していきます。

脱毛カウンセリングは「施術説明の場」ではない

多くの人が無意識に勘違いしていますが、
脱毛カウンセリングは、純粋な施術説明の場ではありません。

もちろん、毛周期や照射回数、料金プラン、注意点などの説明はされます。
ですが、その目的は「理解してもらうこと」ではなく、
最終的に契約してもらうことにあります。

これは決して悪意のある話ではありません。
店舗を構え、スタッフを雇い、高額な機械を導入している以上、
契約が取れなければ経営は成り立たないからです。

つまり、カウンセリングとは
「情報提供の場」であると同時に、
「営業の場」でもあります。

問題は、利用者側が
「今日は話を聞くだけ」
「相談に来ただけ」
という感覚のまま、その場に座ってしまうことです。

その時点で、立場はすでに非対称になっています。


“夢”を持つ人ほど不安を抱えている

脱毛に夢を見ている人ほど、
実は心の中に強い不安を抱えています。

・毛があることで、過去に嫌な思いをした
・人と比べてしまい、自信を失っている
・このままの自分ではいけないと思っている

こうした感情は、とても人間的で自然なものです。
誰かに否定されるものではありません。

ただ心理的には、
この状態の人は
「安心させてくれる存在」に強く依存しやすい
という特徴があります。

カウンセラーは、その不安を敏感に察知します。
否定せず、遮らず、うなずき、共感します。

その結果、利用者の中に
「この人は私の味方だ」
「この人は分かってくれる」
という感情が芽生えます。

この瞬間から、
判断の軸が「条件」から「感情」へと静かに移っていきます。


カウンセリングで行われている心理の流れ

多くの脱毛カウンセリングでは、
ほぼ共通した心理の流れが存在します。

  1. 悩みを深く聞く

  2. 共感し、肯定する

  3. 不安を言語化してあげる

  4. 解決策として脱毛を提示する

  5. 「今始めれば」という話に進む

この流れ自体は、営業としてごく一般的です。
問題は、利用者側がこのプロセスを
「善意だけで構成されている」と錯覚してしまう点です。

共感が深ければ深いほど、
警戒心は下がります。

そして、
「今決めないと、この不安は解消されない」
「今日が一番いいタイミング」
といった言葉が出てきた瞬間、
冷静さは一気に失われます。

本来であれば、
一度持ち帰って考えるべき契約にもかかわらず、
その場で判断してしまうのです。


なぜ冷静な人はカモにされにくいのか

同じカウンセリングを受けても、
ほとんど心が揺れない人もいます。

そういう人に共通しているのは、
脱毛を「夢」ではなく
「契約」や「サービス」として捉えている点です。

・効果には個人差がある
・途中で生活環境が変わる可能性もある
・店側にも売上やノルマがある

こうした前提を、最初から理解しています。

だから、
「今決めなくてもいい」
「比較してから決める」
「今日は話だけ聞く」
という判断が、自然にできます。

夢を見ていないからこそ、
現実的で、冷静な判断ができるのです。


カウンセリングで自分を守るための視点

脱毛カウンセリングで必要なのは、
期待を捨てることではありません。

必要なのは、
感情と契約を切り分けて考える視点です。

・共感してくれた=安全、ではない
・親切=自分に有利、とは限らない
・不安が消えた瞬間こそ、判断は鈍る

この視点を持つだけで、
カウンセリングの見え方は大きく変わります。

脱毛は長期契約になりやすいサービスです。
だからこそ、
「安心できるか」ではなく
「条件を理解できているか」
を基準にする必要があります。


まとめ

脱毛に夢を持つこと自体は、決して悪いことではありません。
変わりたいと思う気持ちも、
自分を大切にしようとする感情も、自然なものです。

ただし、
夢を持ったまま契約に進むと、判断を誤りやすくなる
という現実は、知っておく必要があります。

脱毛カウンセリングは、
施術説明の場であると同時に、契約の場です。
共感や安心感が生まれた瞬間ほど、
本来確認すべき条件が見えにくくなります。

だからこそ大切なのは、
「安心できるか」ではなく
「契約内容を理解できているか」という視点です。

脱毛は一度きりの魔法ではありません。
時間とお金をかけて、
少しずつ結果を積み上げていくサービスです。

感情と契約を切り分けて考える。
それだけで、脱毛は
後悔しにくい自己投資になります。

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