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脱毛サロンでトラブルを避けるために!都度払いが最強の選択肢である理由とは?

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脱毛サロンの倒産、被害者は2年以上で約27万人!

 

 

2024年からというもの、脱毛サロンに関するニュースがたびたび話題に上がっています。(ただし、良い内容はほとんど見かけませんが…。)特に倒産や経営トラブルといったネガティブなニュースが目立つ状況です。しかし、こういった話題が多く取り上げられるということは、それだけ多くの人々が脱毛サロンに関心を寄せているという証拠でもあります。

ですので、誠実で透明性の高い運営を心がけている脱毛サロンにとっては、逆に追い風になる可能性も十分にあるのではないかと感じる今日この頃です。悪いニュースが注目を集めがちですが、それを受けてお客様がより慎重にサロンを選ぶようになることを考えると、真摯なサービスを提供するお店が信頼を得て支持を集めるチャンスにもつながるのではないでしょうか。

被害者が約30万人とのことですので、仮に1人あたり50万円の契約だとすると300,000人x¥500,000=1,500億?そんなバカな?でも、間違い無いですよね。(エステ1回を10,000円程度と見立てています。) 脱毛に通っている人ではなくて、サロンの何らかの不手際で被害を受けている人の数が30万人であることを考えると頷けるのかもしれません。(他業種だとあり得ないことでしょうけど)

そこで、今後被害者がどのような対応ができるのか、果たして返金される可能性はあるのか、に関して調査をしてみたいと思います。これについては脱毛サロンに限らずご自身(あってはならないことですが。)や取引先(やはりあってはならないことですが。)が破産倒産をした場合と基本的には同じ流れになりますので、その意味でも参考にしてもらえたらと思います。(ちなみに私自身も取引先の破産経験があります。後述します。)

こんな方におすすめ

  • 脱毛サロンのトラブル経験者で、再発防止を考えている人
  • 脱毛サロンの契約に不安を感じている人
  • 脱毛サロンの長期契約の縛りから解放されたい人

1. 破産手続きの概要

破産手続きは、債務者が支払い不能または債務超過に陥り、裁判所が破産手続開始を決定することで始まる法的手続きです。その目的は、債務者の全財産を公平に配分し、債権者間の平等を図るとともに、債務者の経済的更生を支援することにあります。破産手続きでは、まず裁判所が破産管財人を選任します。破産管財人は債務者の財産を管理・処分し、債権者に分配する責任を負います。

債権者には優先順位があり、税金や社会保険料、従業員の給与などの「優先的債権」が最優先されます。その後、担保物権がある債権者に返済が行われ、最終的に一般債権者(無担保債権)が配分を受けます。しかし、破産手続きでは債務者の財産が不足している場合が多く、一般債権者への分配がほとんど行われないこともあります。

また、破産手続きは債務者の財産が確定し、債権者間の平等を確保するため、財産の凍結が行われます。この手続きにより、債務者は新たな負債の支払いを免れ、再スタートを切ることが可能になるのが破産制度の特徴です。

2. 前払い金の扱いと一般債権

前払い金は、破産手続きにおいて一般債権として扱われます。エステや脱毛サロンなどの倒産時、前払いした施術代金は無担保の一般債権に該当し、破産手続きでの優先順位が低いという特徴があります。このため、全額が返金される可能性は極めて低いのが現実です。

破産手続きでは、債権者には法律で定められた配分順位があり、税金や未払い給与などの「優先的債権」が最優先されます。その次に担保が設定されている債権が配分を受け、最後に一般債権者が残りの財産から配分を受ける形です。しかし、多くの倒産ケースでは、破産者の財産が優先債権者への支払いで尽きることが多いため、一般債権者が実際に配分を受けることは少なくなります。

また、前払い金を取り戻すためには、破産手続きの中で裁判所に債権者として届け出る必要がありますが、倒産した事業者の財産が不足している場合には回収できる可能性がさらに低くなります。このようなリスクを軽減するためには、クレジットカード決済の利用や分割払いなどを活用することが重要です。言い換えると現金払いにしている場合は取り返すことは基本無理でしょう。私が経験した事例を簡単に書くと、取引先へ販売した高額商品の支払いが滞ったまま突如倒産され、その債権は裁判所に差し押さえられ、約うん十万円の支払いもされないまま、という事件でした。(また機会があれば記事にしますが、このブログにはあまり関係がないので書くことはないかな涙)

3. 債権者の優先順位

破産手続きでは、債権者が財産の配分を受ける際に法的な優先順位が定められています。この順位は、債権者間の公平性を保つと同時に、社会的に重要とされる債権の保護を目的としています。主な優先順位は以下の通りです。

1. 共益債権
最優先されるのが共益債権です。これは破産手続きに直接必要な費用であり、破産管財人の報酬や破産手続きの維持に必要な費用などが含まれます。

2. 優先的債権
次に優先されるのが優先的債権です。これには、未払いの税金や社会保険料、従業員の未払い給与などが該当します。これらは社会的保護の観点から特に重要とされ、優先的に配分を受けます。

3. 担保付き債権
担保物権が設定されている債権者は、その担保財産から優先的に弁済を受ける権利があります。例えば、抵当権が設定された不動産などがこれに該当します。

4. 一般債権
最後に配分されるのが一般債権です。これは無担保の債権で、エステや脱毛サロンの前払い金などが含まれます。財産が不足している場合、一般債権者が配分を受けられないケースが多くあります。

このように、債権者の優先順位は法律で厳密に定められており、配分の公平性が確保されています。しかし、現実には一般債権者への配分が極めて少ない場合が多いのが実情です。4の通り、施術代は優先順位が一番下であることが分かります。ちなみに私の場合も4に該当するわけです。

4.前払いリスクを軽減する方法

さて、脱毛サロンやエステなどで前払い契約をする場合、倒産リスクを考慮し、前払い金が返金されない事態を避けるための対策を講じることが重要です。以下は前払いリスクを軽減する主な方法です。

1. 分割払いの活用
一度に大きな金額を支払うのではなく、月ごとの分割払いにすることでリスクを分散できます。これにより、倒産時に未利用のサービス分を失うリスクを最小限に抑えられます。

2. クレジットカードの利用
クレジットカードで支払いを行うと、倒産などでサービスが提供されなかった場合に「チャージバック制度」を利用して支払金額を取り戻せる可能性があります。ただし、申請期間が限られるため、問題が発生した際には迅速に対応することが必要です。

3. 契約書の確認
契約書には返金規定やトラブル時の対応策が記載されています。事前に内容をしっかり確認し、不利な条件がないかチェックすることが重要です。

4. 信頼性の確認
契約を結ぶ前に、サロンの評判や財務状況を調べることも効果的です。口コミサイトや消費者センターの情報を活用して、問題のある事業者を避けるようにしましょう。

5. 無料体験や都度払いの検討
多額の前払いを避けるために、無料体験や都度払いを提供しているサロンを選ぶのも良い方法です。特に初回契約時には、長期の前払い契約を避けることをおすすめします。

これらの対策を実施することで、前払い金を失うリスクを減らし、安心してサービスを利用することが可能になります。

5. チャージバック制度やローン契約に関して

さて、チャージバック制度という聞き慣れない表現が出てきましたので、更に検索をしてみたいと思います。併せて、車の購入でよくあるように高額取引の場合は店舗側が採用しているローン契約が一般的ですのでこれに関してもリサーチをしてみました。

  1. チャージバック制度

チャージバック制度は、クレジットカード決済を利用した取引において、サービスの未提供や不正な取引があった場合に、消費者がカード会社に申し立てを行い、支払金額を取り戻せる仕組みです。脱毛サロンやエステの前払い契約で倒産が発生した場合、この制度を利用することで一定の金額を回収できる可能性があります。ただし、チャージバックはカード会社ごとに条件が異なり、手続きには取引の証拠や倒産を示す文書が必要です。また、申し立てが可能な期間が決まっているため、迅速な対応が求められます。

    2. ローン契約

一方、ローン契約を通じてエステや脱毛サロンのサービスを利用している場合、契約内容によっては支払い義務が継続するリスクがあります。ローンはサービス提供者ではなく、金融機関との契約であるため、サロンが倒産してもローン返済が免除されないケースが一般的です。しかし、特定商取引法では、一定の条件下で消費者がローン契約を解除できる「抗弁権の接続」が認められています。これを行使するには、サービス未提供の証拠を示す必要があります。

小1時間かけて様々調べました。私が利用しているクレジットカード会社にも問い合わせをしてみました。が、内容は大きく変わりませんでした。ですので、悔しいところではありますが、上記の結果をまず理解してもらう必要があると思います。そして、いずれの場合も、契約書をよく確認し、消費生活センターや法律専門家に相談することが重要です。これらの制度を活用することで、倒産による経済的損失を最小限に抑える可能性が期待できます。

都度払いのメリット、デメリット

メリット

-リスクの軽減
都度払いは、サービスを受けるごとに支払うため、事業者が倒産した場合に未提供のサービス分の料金を失うリスクがありません。事前に大きな金額を支払う必要がないため、経済的リスクを最小限に抑えられます。

-柔軟な契約
長期契約やパッケージプランのような強制的な継続契約がないため、利用者は自分のペースでサービスを選べます。気に入らなければ途中で契約を中止でき、サービスを利用し続けるかどうかを柔軟に判断できます。

-費用の管理がしやすい
都度払いでは、毎回の支払額が明確であり、予算の管理がしやすくなります。大きな前払い金を支払う必要がないため、支出を分散でき、財布にも優しい点が魅力です。

-試すことができる
初めて利用するサロンやエステの場合、都度払いを選択することで、サービスの品質を試しながら通うことができます。満足できなければ途中で止めることができるので、安心して利用できます。

デメリット

-1回あたりの料金が高い場合がある
都度払いでは、パッケージプランに比べて1回あたりの料金が高めに設定されている場合があります。パッケージで支払うと割引が適用されることが多いため、都度払いでは割高に感じることがあります。

-定期的な支払いが面倒
都度払いでは、毎回施術を受けるたびに支払う必要があり、支払いの手間がかかることがあります。特に頻繁に通う場合、その都度支払うことが煩わしく感じることがあるかもしれません。

-特典が受けられないことがある
パッケージプランでは、長期間契約することで特典や割引が受けられる場合がありますが、都度払いではそのような特典を享受できないことが多いです。

-予約が取りにくくなる可能性がある
人気のサロンやエステでは、都度払いの利用者が多い場合、予約が取りにくくなることがあります。事前に契約したプランよりも柔軟性がないため、希望する日時に施術を受けるのが難しくなることがある点も考慮すべきです。

まとめ

脱毛サロンの支払い方法に関する総括

脱毛サロンには、都度払い、前払い、分割払いなど、さまざまな支払い方法があり、それぞれにメリットとデメリットがあります。都度払いは、利用者が必要な分だけを支払うため、経済的な負担を最小限に抑えられ、万が一サロンが倒産した場合にもリスクを軽減できます。特に初めてサロンを利用する方や、サービスの質を試したい方には有効な選択肢です。しかし、1回あたりの料金が高く、長期的に通う場合には割高になる可能性があります。

一方、前払いでは通常、割引が適用されるためコストパフォーマンスが良いですが、サロン側のトラブルや倒産リスクを背負うことになり、前払い金が返金されない場合もあります。分割払いは、月々の負担が軽くなるものの、金利がかかることがあり、総額が高くなる場合もあります。

どの支払い方法を選ぶかは、利用者のライフスタイルや支払い能力、サロンの信頼性に大きく依存します。契約前に料金体系や返金規定をしっかり確認し、自分に最適な支払い方法を選ぶことが大切です。脱毛サロンを利用する際には、契約内容を十分に理解し、リスクを最小限に抑えた方法を選ぶことで、安心してサービスを受けられるようになります。

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