脱毛業界の闇

脱毛サロンが倒産したとき、返金より先に確認すべきあの事。

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こんな方におすすめ

  • 脱毛サロンの長期コースを契約している人
  • クレジットや信販会社の分割払いを利用している人
  • 高額な前払い契約を検討している人

 

脱毛サロンを選ぶとき、多くの人は料金、施術方法、痛み、口コミ、予約の取りやすさを比較します。

しかし、長期コースを契約する場合に、もう一つ考えなければならないのが、契約期間中に店舗や運営会社が

営業を続けられなくなるリスクです。

脱毛は、一回で完了するサービスではありません。

複数回の施術を前提として、数か月から数年かけて通うことがあります。

そのため、契約時には営業していた店舗が、施術をすべて受け終わる前に閉店する可能性を完全には否定できません。

 

高額な料金を前払いしていたのに、突然予約できなくなる。

店舗へ電話してもつながらない。

公式サイトやSNSが更新されない。

別の店舗へ引き継ぐと言われたものの、条件が分からない。

クレジットや信販会社からの請求だけは続いている。

このような状況になると、多くの人は最初に「いくら返金されるのか」を考えます。

 

もちろん、未施術分の料金を取り戻せるかどうかは重要です。

しかし、倒産や閉店が疑われるときに、返金要求だけを繰り返しても、すぐに解決するとは限りません。

会社が破産手続きへ入った場合、利用者は一般の債権者として扱われ、ほかの債権者と同様に清算手続きへ参加することになります。

税金や従業員の給与などの優先債権が先に支払われるため、利用者への配当をほとんど期待できない場合もあります。

だからこそ重要なのは、感情的に店舗へ連絡し続けることではありません。

契約書、支払い方法、残回数、運営会社の発表、信販会社への手続きなどを順番に確認することです。

この記事では、脱毛サロンの倒産や突然の閉店が起きたときに、返金より先に確認すべき内容と、被害を大きくしないための

契約方法について解説します。

1.最初に確認するのは、残金ではなく契約書と支払い方法

 

サロンが突然営業を停止したとき、まず確認したいのは契約書です。

契約した会社名。

店舗名。

契約日。

施術部位。

有償の回数。

契約期間。

有効期限。

施術済みの回数。

支払総額。

支払い方法。

中途解約や返金に関する条件。

これらを一つずつ整理します。

 

特に注意したいのが、「通い放題」「回数無制限」「一生保証」といった契約です。

利用者から見ると、契約期間内であれば何度でも施術を受けられるように感じます。

しかし、契約書上は、料金が発生する有償部分と、無料サービスとして扱われる無償部分に分かれている場合があります。

国民生活センターも、脱毛エステの通い放題コースでは、有償で施術を受けられる期間・回数と、無償部分が分かれている場合があり、

中途解約時の精算対象は原則として有償部分になると注意喚起しています。

例えば、広告では三年間通い放題と書かれていても、契約書では最初の数回だけが有償で、その後は無料保証として扱われていることがあります。

 

この場合、利用者が考える残回数と、法的・契約上の未提供分が一致しない可能性があります。

「まだ一年以上通えるはずだった」と思っていても、返金計算上は有償部分をすでに消化した扱いになることがあるのです。

だからこそ、予約履歴やアプリの表示だけで残回数を判断してはいけません。

契約書に書かれた有償回数と、実際に受けた回数を照合する必要があります。

次に確認するのが支払い方法です。

現金や銀行振込で全額を支払ったのか。

クレジットカードで一括払いをしたのか。

カードの分割払いやリボ払いを利用したのか。

信販会社との個別クレジット契約を結んだのか。

支払い方法によって、取れる対応が変わります。

現金や一括払いですでに全額を支払っている場合、会社が破産すれば、未施術分は破産手続きの中で債権として届け出ることになります。

 

一方、信販会社などへの分割払いが残っている場合は、今後の支払いを止められる可能性がないか、早めに確認する必要があります。

重要なのは、店舗への支払いと、信販会社への支払いを同じものとして扱わないことです。

サロンが営業を停止しても、信販会社の請求が自動的に止まるとは限りません。

店舗に電話がつながらないからといって、自分の判断だけで口座残高を空にしたり、カードを止めたりすると、

別の問題が発生する可能性があります。

まず契約書と支払い明細を確認し、どの会社と何の契約を結んでいるのかを整理することが必要です。

2.分割払いが残っているなら、信販会社へ早く連絡する

 

サロンが施術を提供できなくなったにもかかわらず、信販会社からの請求が続いている場合は、そのまま支払い続けるしかないとは限りません。

割賦販売法上の条件を満たす契約では、商品やサービスが提供されないなどの事情がある場合、信販会社などに対して支払いの停止を申し出られる可能性があります。

日本クレジット協会が案内する「支払停止等の抗弁」の手続きでも、販売事業者の倒産を含め、商品が引き渡されない場合や役務の全部・一部が提供されない場合が申し出の対象例として示されています。

ただし、サロンが閉店したからといって、すべての契約で自動的に支払いが止まるわけではありません。

契約金額。

支払い回数。

クレジット契約の種類。

すでに受けた施術。

未提供分の金額。

契約書の内容。

これらを基に判断されます。

 

そのため、まず信販会社やカード会社へ連絡し、必要な手続きを確認することが大切です。

連絡するときは、次の資料を準備しておくと話を進めやすくなります。

契約書。

クレジット申込書。

利用明細。

施術履歴。

予約キャンセルの記録。

店舗から届いたメールやメッセージ。

閉店や営業停止を示す公式発表。

店舗へ連絡した記録。

口頭で「倒産したようです」と説明するだけでは、状況を正確に確認できません。

いつから施術を受けられなくなったのか。

残り何回だったのか。

店舗からどのような説明を受けたのか。

今後の施術や代替サービスが提供される予定はあるのか。

これらを時系列で整理しておくことが重要です。

 

なお、信販会社への支払い停止の申し出は、サロンから返金を受けられる制度と同じではありません。

今後の支払いを止められる可能性があることと、すでに支払ったお金が戻ることは別の問題です。

未払い分が残っている人にとっては被害拡大を防ぐ重要な手段ですが、支払済み金額まで自動的に返還されるとは限りません。

また、クレジットカードの一括払いと、信販会社を使った長期分割契約では対応が異なることがあります。

インターネット上の体験談だけで判断せず、自分が契約したカード会社や信販会社へ直接確認してください。

3.別店舗への移管は、返金の代わりになるとは限らない

 

サロンが閉店した場合、別会社や別店舗が利用者を引き継ぐことがあります。

「残りの施術を無料で受けられる」

「同じ回数を別店舗で利用できる」

「特別価格で契約を引き継げる」

このような案内が届くと、返金されなくても施術を続けられるため、利用者にとって助けになる場合があります。

 

しかし、案内を受けたからといって、すぐに同意する必要はありません。

移管条件を細かく確認する必要があります。

本当に追加料金はかからないのか。

以前と同じ部位を受けられるのか。

残り回数はすべて引き継がれるのか。

使用する機器や施術方法は同じなのか。

通える店舗はどこか。

予約枠は十分にあるのか。

有効期限は新しく設定されるのか。

 

移管を受け入れると、元の会社に対する返金請求や債権届出へ影響しないか。

特に注意したいのが、「無料で引き継ぐ」と言いながら、新しいコース契約を条件にしているケースです。

残り回数の救済を受けるために、追加契約が必要と言われることも考えられます。

利用者は、損失を取り戻したいという気持ちから、冷静に判断できなくなる可能性があります。

しかし、すでに一度前払い契約で問題が起きている以上、新たな高額契約には慎重になるべきです。

移管先の運営会社、契約条件、追加料金、解約条件を最初から確認してください。

 

また、以前の施術と機器や方法が変わる場合、肌への反応や効果も同じとは限りません。

前の店舗でどの機器を使い、どの程度の出力で施術し、肌にどのような反応が出たのかを伝える必要があります。

施術履歴が引き継がれない場合は、自分が保存している記録が重要になります。

移管は利用者救済の一つですが、現金による返金と同じ価値があるとは限りません。

自宅から遠い。

予約が取れない。

施術内容が違う。

追加料金が必要。

このような条件であれば、実際には利用できないこともあります。

「施術を受けられるのだから損はない」と単純に考えず、自分が現実的に利用できる条件かを判断してください。

4.破産手続きでは、返金を期待しすぎない方がよい

 

運営会社が裁判所から破産手続き開始決定を受けた場合、会社の財産は破産管財人の管理下に置かれます。

利用者が未施術分の料金を請求したい場合、一般的には破産管財人へ債権届を提出し、債権者として手続きへ参加します。

しかし、債権届を提出すれば、未施術分が全額戻るわけではありません。

会社に残っている財産から、税金や従業員の給与などの優先債権、手続きに必要な費用などが支払われます。

その後に一般債権者へ配当できる財産が残っていなければ、利用者への返金はほとんどない場合があります。

だからといって、手続きを無視してよいわけではありません。

破産管財人や裁判所から書類が届いた場合は、提出期限や必要書類を確認してください。

 

住所変更によって通知を受け取れないこともあるため、公式発表や破産管財人の案内を確認する必要があります。

SNSには、閉店情報や返金状況について多くの投稿が出ます。

利用者同士で情報を共有することは役立ちますが、匿名投稿だけを基に判断するのは危険です。

「全額返金されるらしい」

「別会社がすべて引き継ぐ」

「カードの支払いは勝手に止めてよい」

このような情報が、自分の契約にも当てはまるとは限りません。

 

確認すべきなのは、運営会社、破産管財人、裁判所、信販会社などからの正式な情報です。

対応方法が分からない場合は、消費者ホットラインの「188」を利用し、近くの消費生活センターへ相談する方法があります。

倒産直後は、利用者が一斉に問い合わせるため、電話がつながりにくくなることがあります。

焦って新しい契約を結んだり、契約書を捨てたりせず、まず証拠を保存することが重要です。

5.倒産被害を完全に防げなくても、前払い額は小さくできる

 

利用者がサロンの経営状態を完全に見抜くことは困難です。

店舗がきれいで、予約が多く、有名人を広告に起用していても、長期的な経営が安全だとは限りません。

口コミや店舗数だけで、将来の倒産リスクを判断することはできません。

それでも、被害額を小さくする契約方法は考えられます。

まず、高額な長期契約を一度に結ばないことです。

最初は都度払い、少ない回数、短い契約期間から始める。

効果、痛み、予約状況、店舗の対応を確認してから追加する。

この方法であれば、倒産時に残る未消化分を抑えられます。

 

次に、「通い放題」や「永久保証」の言葉だけで判断しないことです。

有償回数と無料保証の区別。

中途解約できる期間。

返金対象となる回数。

有効期限。

店舗変更の条件。

契約前に書面で確認します。

消費者庁の特定商取引法ガイドでは、一定の条件を満たすエステティック契約は特定継続的役務提供の対象となり、

契約書面を受け取ってから8日以内のクーリング・オフや、契約期間内の中途解約に関するルールが設けられています。

 

ただし、会社がすでに倒産し、返金できる財産がない場合には、制度上解約できても実際に返金を受けられない可能性があります。

「法律上返金請求できる」と「実際にお金が戻る」は同じではありません。

最後に、契約書や施術履歴を処分しないことです。

契約後は、次の資料をまとめて保存しておくと安心です。

契約書と概要書面。

支払い明細。

クレジット契約書。

施術日と部位の記録。

予約履歴。

店舗とのメールやメッセージ。

広告や料金表の画像。

解約や返金に関する説明。

アプリ上の残回数は、サービス停止後に見られなくなる可能性があります。

必要な画面は定期的に保存しておいた方がよいでしょう。

まとめ

脱毛サロンが突然閉店したとき、多くの人が最初に考えるのは返金です。

しかし、会社が破産した場合、利用者は一般債権者として扱われ、未施術分の全額が戻るとは限りません。

会社に財産が残っていなければ、債権届を提出しても配当をほとんど受けられない場合があります。

そのため、最初に行うべきなのは、店舗へ返金を要求し続けることだけではありません。

契約書を確認する。

有償回数と施術済み回数を整理する。

支払い方法を確認する。

 

信販会社への分割払いが残っていれば、支払い停止に関する手続きが可能か問い合わせる。

別店舗への移管が案内された場合は、追加料金、施術範囲、予約条件などを確認する。

破産手続きの案内が届いたら、期限内に必要な対応をする。

この順番で状況を整理する必要があります。

また、倒産リスクを完全に予測することはできません。

だからこそ、高額な前払いを当然のものとして受け入れず、自分が失っても生活に大きな影響が出ない金額に抑えることが重要です。

都度払い。

少ない回数のコース。

短い契約期間。

施術を確認してから追加する方法。

 

こうした選択によって、未消化分の損失を小さくできます。

脱毛契約では、割引率が高いほどお得に見えます。

しかし、まだ受けていない施術へ支払ったお金は、サービスが提供されるまで安全な資産ではありません。

店舗がなくなれば、回数も保証も簡単には取り戻せないことがあります。

脱毛サロンが倒産したときに重要なのは、「返金してください」と伝えることだけではありません。

自分が誰と、どのような契約を結び、どこまで支払い、何回分のサービスを受けていないのかを証明できることです。

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